アートセラピー(芸術療法)
アートセラピーとは、心やイメージなど見えないものを視覚化することで、それを見ながら心の動きに気付いたり分析などをしていく療法です。もともと、精神療法や医療関係で使われていることが多かったんですが、最近は自己分析やアートがもつ癒し(感情の発散や達成感など)が目的で実施されることが多くなっています。また、アートをカウンセリングにも使われることもあります。 アートセラピーをあなたに強く勧めるのに大きな理由があります。それは 1.絵を描いたりイメージしたり五感を使うので、それ自体で感性を高めることができます。しかも、楽しくあるがままの自分を出したりしたわくわく感やドキドキ感、またアートが持つ癒しの効果もある。 2.自分の今の状態を絵に表すことができる。つまり、自己カウンセリングを手軽にでき自分と向き合いやすくなります。描くものと紙とかがあればそれだけでどこでも(周りを気にしなければ(笑)できます。 3.感情を表に出しにくい人や話が下手だと思っている人、自分の事を話しにくい人に絵を描いてもらう事でリラックスでき、カウンセラーとクライエントが客観的に見つめることができる。クライエントのペースで負担なくカウンセリングを進めやすくなります。 4.アートは残すことができ、成長の変化がわかりやすい。成長の変化がわかりやすいということは、相手に実感してもらいやすく受け入れやすくなる(自分で描いた絵は嘘をつかないから)。 5.いろんな心理療法とあわせて使うことができ、幅が広がる。 6.頭の硬さが柔らかくなり、柔軟さがでてくる。柔軟さがでてくるとは、クライエントの世界を感じやすくなる事になる。その分、共感しやすくなります。
∨アートセラピーの歴史 アメリカのマーガレット・ナウムブルグという人が精神医学と芸術療法の関連性を見出したのが、アートセラピーの始まりではないか?といわれています。精神医学からスタートしているので、今のように癒しなどのセラピーが目的ではなくて医療(精神病患者の治療)として利用されていたようです。 ∨アートセラピーの効果 1.感情の発散(カタルシス) 2.イメージの視覚化 他人には見えない自分だけのイメージや感情、思いを絵などで形で表すことによって見えるものにします。イメージでは、もやもやしていたり不安定なものが、絵などに表すことによって安定し、相手にも分かってもらいやすくなります。いい変えれば、相手に認められやすくなり孤独感が癒されます。これをバディ効果といいます。まあ、仲間を得られたという安心感という意味ですね。 3.達成感と気付き(アウェアネス) アートは、短時間で作品を完成しますので、出来たときの達成感を感じることができます。それは、向上心や好奇心、やる気や意欲につながりやすくなります。 [⇒ HOME] |